朝から、仕事ならぬ仕事な会議(母校同窓会活動)があり、母校の支援について色々と話し合いをし、昼前に母校を後にする。
思えば、不思議な縁で同窓会活動に参加したのだが、長くなるのでまた今度。
で、母校から一駅歩いて、ちょっとした盛り場に着く。
まぁ、片田舎の盛り場なので、高々しれてはいるが、私はここの古くからの商店街と飲食店が好きだ。
線路を挟むと再開発の波がおびただしく、あまり面白くもないが、仕方ない。
そんな中に、蕎麦屋がある。
古臭い店構えで、それを好ましく思うのだから、私もだいぶん年寄り臭いと言える。
何より、蕎麦屋は、呑むのにうってつけであるのはいうをまたない。
昼だが、構わずに2合やる。
板わさと天ぷらで呑むのは、たまらないものがある。
ここの店の天ぷらは、二つある。
「天皿」と「一口天ぷら」であり、私が頼んだのは後者だ。
獅子唐とぶつ切りにされた海老天が、なんの造作もなく鉢に盛られている。
ただ、それだけなのだが、海老がうまいし塩味もなかなかよい。
呑み食いの話はさておき、この蕎麦屋の二階座敷は面白い。
いわゆる、シチュエーションコメディのようだ。
目の前に夫婦が座っているが、どうも大陸の人らしい。
奥さんは、全く日本語を話さないが、注文は旦那さんが取る。
座るなり鼻紙を取り出し、鼻を鳴らして、さらには喉もガラガラと鳴らす妻。
それを見ているのかいないのか、購入した本の帯を見つめ続ける夫。
端で見ていて、笑いそうになる。
別に、大陸の人の民族性が。ではない。
あまりの夫婦の噛み合わない絵が面白い、などと言ったら怒られそうだが。
また、端では、3年も引きこもっていたらしい息子と来た、母がいる。
息子は、心を改め、就職したようだが、早くも「7時起き」を嘆いている。
慰める母を尻目に携帯電話を手繰るあたりが、何とも言えない。
馬鹿にしているわけではなく、世の中、高々、蕎麦屋の二階で見るべき芝居が出来上がっている。
私の脚本はどうか。
反省しきりである。
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