というわけで、腹ごしらえをした後、K氏とともに、どんどん上賀茂神社を目指して進んでいくわけですが、途中立ち寄った酒器「今宵堂」さんのご紹介を致します。
こちらが、今宵堂さんの外。
京都の古民家を利用されているとのことで、写真は撮り忘れましたが、坪庭がありましたよ。
んで、店の入り口わきにある見棚がこちら。
こんなような、酒器が多く置いてあります。
K氏と勝手にどこかのカイバラさんみたいな人が出てきて、
「芸術を解せぬ、愚者どもがぁっ!!」
とか一喝されるのかと思っていたら、30代半ばのご夫婦が出迎えてくださいました。
しかも、御丁寧にお茶まで出していただき、2階で窓から見える向かいの桜を眺めつつ一服。
身重にもかかわらず、奥様、ありがとうございました。
私は、自分の分と土産分を買いそろえ、K氏はお気に入りの1つを買い求めてこちらを後に致しました。
さて、上賀茂神社へと足を運ぶ途中、街中にたたずむ一つのお店を見つけました。
「手作り 香袋・匂い袋 いせき」との看板。
明らかに門扉が閉められているにもかかわらず突撃するK氏。
と、玄関口から女性が最後の片づけの為に出てきた模様。
「あら、もしよろしければどうぞ~」
と気さくに案内してくれる。
やはり、なんにしても突撃精神が大事ですな。
中はこのような感じ。
袋からして綺麗な上に、いい香りもするとあれば土産入り決定です。
閉めた後にもかかわらず、快く入れていただいたお店の方に感謝です。
さて、上賀茂神社をお参りした後、我々はバスで四条に折り返す。
目的は一つ。
京都と言えば、ここと言う事で、おでん「蛸長」へと路を進める。
着いたはいいものの、さすがの時間。
店の前は長蛇の列ができている。
ただ待つのもつまらないので、しばらく清水寺のあたりを散策する事にする。
夜も更けた、清水の三年坂のあたり。
店は閉まり、街灯の明かりに照らされる道々。
車の音も遠く、歩く人もまばらだ。
これが平成の御世であることをふと忘れてしまう、幻想的な空間である。
K氏「なんで、女の子と歩いてねぇんだろうなぁ」
私 「そりゃ、こっちの台詞だ」
K氏「まぁ、お互い様ってことですな」
私 「あぁ、やれやれだ・・・」
などと、むくつけき男が二人で愚痴りあっているところへ、三味線の音が聞こえてくる。
K氏「へぇ、おあつらえ向きな・・・」
私 「ふぅん、どこぞで芸者さんが鳴らしてるのかしら」
K氏「いいなぁ」
私 「ま、我々も早い所、落ち着いた所へ行きましょうや」
蛸長へと踵を返す事にする。
酒とおでんに心は急いているが、不思議と歩調は一向に早くならない。
京都の夜は、さらに深まっていく。
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